3. 生命と国土の安全保障を目指す認証システム
生産と消費を結ぶ認証
環境問題への意識の高まりから、「生命と国土の安全保障」に価値をおく、グリーン・コンシューマー(環境に負荷をかけない消費者)が増え、それが、新たな「環境ビジネス」の需要を生み出しています。しかし、その一方で、有機食品や健康住宅についても、儲け至上主義のニセの表示や宣伝が氾濫しています。
このような不当な表示は、善循環へ向けた取り組みを混乱に陥れるばかりか、消費者にとっては、命や健康に関わる問題だけに、何を信用してよいのかわからない、という状況を生み出しています。
これらの問題に対し、有機認証や森林・木材認証は、生産や加工の現場から、そのプロセス、流通過程について、第三者が基準に照らして確認をし、その中味の保証を行ってゆくものです。この仕組みにより消費者には信頼できる表示が、生産者には環境に配慮した生産活動への正当な評価や対価が保障されることになります。
言い換えれば、有機農業と安全な食卓、持続可能な林業とエコロジー住宅をつないでゆくカギとなるのが認証なのです。